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八重洲古書館 店長:猪爪奈美恵のこと



八重洲古書館 店長:猪爪奈美恵のこと




 客商売の仕事となると、なにしろ生身の人間を相手にしないでは商いが成り立たない。商品を仕入れるにしろ売るにしろ、その度毎に自分とさほど変わりがない程度に出来損ないの生き物とやりとりしなければならないのだから、客商売は気疲れから逃れることは難しいというのは分かる。

 それでも商いを続けていかなければならないとなれば、当座どうやって気疲れをごまかしていくかということになるが、お手軽でしかしあまり関心しないやり方に悪口雑言で憂さを晴らすというのがある。誰のことを悪し様に言い罵るか、まず思いつくのは同僚だろうか。同僚といっても自分の目の前にいる話し相手に向かって、その当人の悪口を吐く馬鹿はいないだろうから、その場には居合わせない第三者のことが口の端に上ることになり、これが拗れた結果職場を去った追われたという話はどこにだって転がっている。敵の敵は味方というわけでもないのだろうが、やはり生贄は用意しておいたほうが組織の結束はより固くなるものらしい。また上役の中にはそれを端から信じて日々商いに勤しんでいるという者も、実のところいないではない。

 これは要するにある種の苛めであるが、これとは逆に気疲れを外に向かって発散するやり方があり、そのひとつに同業者を叩くという手段がある。同業者というものは結局そのすべてが商売敵になるのが客商売のはずだが、実際にはそう単純に白か黒かと割り切れるものでもなく、さしあたって争うことのない割と仲の良い商売敵に日頃より快く思っていない別の商売敵についてのあることないこと良からぬことを吹き込むという、面倒でしかもつまらないことをする。面倒でしかもつまらないというのは、こういう馬鹿げたことを吹聴して歩く輩は商いに於いて間違えなくその商売敵より劣勢で、しかも悪口を叩いたくらいでは挽回できないくらいの出来でしかないからで、会合か何かの帰りの酒席で馬鹿がいくらくだを巻いたところで営業妨害にも値しないのだから聞き逃していればよい。

 そうした商売敵に商売敵の悪口を吐くやり方よりも、もっと手軽で安全と思われている気疲れ解消法が客に対するもので、これは生贄を店の外に求めるのだから仕事をする上で確かに都合がよく、当の客も俎板に乗せられていることなど知る由がないはずだから、客の悪口を言い合うその場に誰もが居合わせることができるだけでなく誰も気を揉む必要がない。言うまでもなく生贄は常連客でなければいけなくて、日頃は神さまだか仏さまだかの如く扱わねばならないと刷り込まれ、しかしどこかに相手はあくまで客人なのだから主人側は自分の方なのだという捻じ曲がった自尊心を抱え込んでいるだけに客に対する中傷は陰湿極まりないものになる。そういう自尊心のお化けがなまじ本を読み漁り、どういう風の吹き回しか店のひとつを任される身分にまで成り上がり、そのうえ販促誌に自意識が膨れ上がったような作文を度々載せて貰ったりもすれば、お辞儀する頭も真っ直ぐ下ろせなくなるらしい。

 難しいことや面倒なことにぶつかる度に今一時をとにかく楽にやり過ごすことにばかり頭を働かせていれば、いずれは自力では収拾がつけられないようなより大きな困難に襲われるだろう位のことはまともな大人ならば分かっているものだが、やはり自意識ではち切れんばかりのお子様だと見境がつかないのか、たかをくくって気を許し注意を怠るようだ。同僚に対する、または同業者に対する、あるいは客に対する誹謗中傷も酒茶の席で内々に収めておけば結構な肴菓でしたで済むが商いを営んでいる当の店で、ということは素面で、そして不特定多数の人間が出入りする場所で今しがた去ったばかり客の、そうでなければ今日は顔を見せなかった常連客の、売って行った物、買って行った物、その容姿言動について同僚と悪し様に言い合うとなればどうだろうか。その場に居合わせてそれを偶々小耳に挟んだ別の客がいたとすれば、その客は今度は自分が餌食になるのかもしれないと疑うかもしれず、またその客がどこか別の場所で耳にしたことを話したり書いたりしないという保証はない。常連客の中には店の前の通りを歩いていただけなのに、反対側からやってきたこの店の店長にいかにも奇妙奇天烈な生き物と遭遇しましたというような態度で声を上げて嘲り笑われたために、このことが原因でしばらくの間気を病んでしまった、そういう者もいる。なにしろ相手は住所氏名年齢職業その他個人情報を一方的に握っているのだから、ここまで公然と侮辱されたならばどうかしないほうがおかしい。

 それほどまでに来る客来る客を悪く言っておきながら、来る日も来る日も客が持ち込んだ本を買い取り、その買い取った本を別の客に売って金を貰い、その金で生きていかなければならないのだから、これはさぞかし辛いことだろうと思う。先に題で示した通り、ここまで書いてきたことは八重洲古書館店長:猪爪奈美恵のことでもある。




*文中にある、閑散期の週末昼下がり、通行人がほとんどいない八重洲地下街で何ら正当な理由もなく、また個人的な面識はない八重洲古書館店長に公然と嘲り笑われた方は、その直後から外出が難しくなり催眠剤・安定剤などの服用を余儀なくされた。今日では回復傾向にあり、この事件の際の同行者・目撃者・医師などの証人、診断書・処方箋などの証拠物件を用意して今後の対処の準備を始めた事は喜ばしい限りではあるが、未だ懇意にしている事務所・店舗の多い東京駅付近に行くこと、また何処であれ地下街・古書店・古書即売会に出かけることは出来ないままでいる。今後の展開を静観したい。




                                猪爪奈美恵を告発する会



    
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